301 |
1 |
今から友達に手紙を書く。 |
富山県富山市 |
男 |
1945 |
イマカラ トモダチニ テカ゜ミ カクチャ |
|
訳「今から友達に手紙を書くよ。」 |
単文《平叙文》 |
動詞:断定非過去 |
①起点(カラ)、①相手(ニ)、①対象(ヲ) |
|
302 |
2 |
筆で手紙を書く人もいる。 |
富山県富山市 |
男 |
1945 |
フデデ テカ゜ミ カク ヒトモ オッチャ |
|
訳「筆で手紙を書く人もいるよ。」;カク [kak̬u]と有声化しているが、臨時のものか |
複文(名詞修飾子)《平叙文》 |
動詞:運体非過去
動詞:断定非過去 |
①手段(デ)、①対象(ヲ)、②累加(モ) |
|
303 |
3 |
家に帰って、すぐに手紙を書いた。 |
富山県富山市 |
男 |
1945 |
イエニ カエッテ スク゜ テカ゜ミ カイタチャ |
|
訳「家に帰って、すぐに手紙を書いたよ。」 |
複文(副詞節)《平叙文》 |
動詞:中止【継起】動詞:断定過去 |
①着点(ニ)、①対象(ヲ)、⑥中止節(テ) |
すぐに |
304 |
4 |
書いた手紙を何度も読み返す。 |
富山県富山市 |
男 |
1945 |
カイタ テカ゜ミ ナンカイモ ヨミカエスチャ |
|
訳「書いた手紙を何回も読み返すよ。」 |
複文(名詞修飾節)《平叙文》 |
動詞:連体過去
動詞:断定非過去 |
対象(ヲ) |
何度も |
305 |
5 |
夜は10時になったら、さっさと寝ろ |
富山県富山市 |
男 |
1945 |
ヨル ジュージニ ナッタラ サッサト ネレヤ |
・ヨル ジュージニ ナッタラ サッサト ネラレヤ
・ヨル ジュージニ ナッタラ サッサト ネンニャ |
訳「夜は10時になったら、さっさと寝ろよ。」「夜は10時になったら、さっさと寝なさいよ。」「夜は10時になったら、さっさと寝なければ。」 |
複文(副詞節)《平叙文》 |
名詞:なる
動詞:仮定【予測的条件】
動詞:命令 |
②主題(ハ)、①着点(ニ)、⑥条件節(タラ) |
夜、さっさと |
306 |
6 |
危ないから、車道を歩くな |
富山県富山市 |
男 |
1945 |
アブナイカラ シャドー アルクナマ |
アブナイカラ シャドー アルカレンナ |
訳「危ないから、車道を歩くなよ。」「危ないから、車道を歩くな(逐. 歩きなさるな)。」 |
複文(副詞節)《命令文(禁止)》 |
形容詞:断定非過去+原因・理由形式
動詞:禁止 |
①経過域(ヲ)、⑥原因・理由節(カラ) |
|
307 |
7 |
この本は太郎にやろう |
富山県富山市 |
男 |
1945 |
コノ ホン タローニ ヤロカ |
コノ ホン タローニ ヤロカノー |
訳「この本は太郎にやろうか。」「この本は太郎にやろうかな」;1は誰かに伝える発話、2は独り言 |
単文《平叙文(意志)》 |
動詞:意志 |
②主題(ハ), ①相手(ニ) |
この、やる |
308 |
8 |
昼から雨が降るだろう |
富山県富山市 |
男 |
1945 |
ヒルカラ アメ フロカノー |
・ヒルカラ アメ フロワイノー
・ヒルカラ アメ フンカ゜ダロノー |
訳「昼から雨が降るだろうか。」「昼から雨が降るだろうな。」「昼から雨が降るのだろうな。」 |
単文《平叙文(推量)》 |
動詞:推量非過去 |
①起点(カラ)、①主体(ガ) |
昼 |
309 |
9 |
春になれば、花が咲く。 |
富山県富山市 |
男 |
1945 |
ハルニ ナリャ ハナ サクチャー |
|
訳「春になれば、花が咲くよ。」 |
複文(副詞節)《平叙文》 |
名詞:なる
動詞:仮定【総称的条件(一般条件)】
動詞:断定非過去 |
①着点(ニ)、①主体(ガ)、⑥条件節(バ) |
|
310 |
10 |
花子が窓を開けたら、虫が入ってきた |
富山県富山市 |
男 |
1945 |
ハナコ マド アケタラー ムシ ハイッテ キタワ |
|
訳「花子が窓を開けたら、虫が入ってきたよ。」 |
複文(副詞節)《平叙文》 |
動詞:仮定【事実的条件】
動詞:断定過去 |
①他動詞主体(ガ)、①対象(ヲ)、①主体(ガ)、⑥条件節(タラ) |
てくる |
311 |
11 |
朝はあまりテレビを見ない。 |
富山県富山市 |
男 |
1945 |
アサ アンマリ テレビ ミンワ |
アサ アンマリ テレビチャ ミンチャ |
訳「朝はあまりテレビを見ないよ。」「朝はあまりテレビは見ないよ。」 |
単文《平叙文》 |
動詞:否定(断定非過去) |
①対象(ヲ)、②主題(ハ) |
朝、あまり |
312 |
12 |
花子はそんな番組なんか見はしない。 |
富山県富山市 |
男 |
1945 |
ハナコ ソンナ バンク゜ミチャ ミンチャ |
|
訳「花子はそんな番組は見ないよ。」;「見はしない」など「動詞-助詞 する否定形」にあたる形がない |
単文(名詞修飾句)《平叙文》 |
動詞:否定(断定非過去・とりたて) |
②主題(ハ)、②評価(ナンカ) |
そんな |
313 |
13 |
花子は昨日テレビを見なかった。 |
富山県富山市 |
男 |
1945 |
ハナコァ キノー テレビ ミンダチャ |
・ハナコ キノー テレビ ミナンダチャ
・ハナコ キノー テレビ ミンカッタ |
訳「花子は昨日テレビを見なかったよ。」「花子は昨日テレビを見なかったよ。」「花子は昨日テレビを見なかった。」;ハナコァ [hanakoa̯] |
単文《平叙文》 |
動詞:否定(断定過去) |
②主題(ハ)、②対比(ハ)、①対象(ヲ) |
昨日 |
314 |
14 |
花子はテレビを見ないで、本ばかり読んでいる。 |
富山県富山市 |
男 |
1945 |
ハナコァ テレビ ミンデ ホンバッカリ ヨンドラー |
|
訳「花子はテレビを見ないで、本ばかり読んでいるよ。」;ハナコァ [hanakoa̯] |
複文(副詞節)《平叙文》 |
動詞:否定(中止【付帯状況】)
動詞:継続【習慣】(断定非過去) |
①対象(ヲ)、②主題(ハ)、②限定(バカリ)、⑥中止節(テ) |
|
315 |
15 |
テレビを見なければ、この仕事は今日中に終わっただろう。 |
富山県富山市 |
男 |
1945 |
キノー テレビ ミンカッタラ コノ シコ゜ト オワットッタロカ゜イー |
|
訳「昨日テレビを見なければ、この仕事は終わっていただろうよ。」;「今日中に」相当形式は欠 |
複文(副詞節)《平叙文(推量)》 |
動詞:否定(仮定【反事実的条件】)
動詞:推量過去 |
①対象(ヲ)、①時点(ニ)、②主題(ハ) |
今日 |
316 |
16 |
熱を出した子どもに薬を飲ませた。 |
富山県富山市 |
男 |
1945 |
ネツ ダイタ コドモニ クスリ ノマシタチャ |
ネツ ダイタ コドモニ クスリ ノマシタゾ |
訳「熱を出した子どもに薬を飲ませたよ。」「熱を出した子どもに薬を飲ませたぞ。」 |
複文(名詞修飾節)《平叙文》 |
動詞:連体過去
動詞:使役(断定過去) |
①対象(ヲ)、①相手(被使役者:ニ) |
|
317 |
17 |
お母さんが妹{を/に}お使いに行かせた。 |
富山県富山市 |
男 |
1945 |
カーチャン イモートニ ツカイ イタシタチャ |
カーチャン イモート ツカイ イタシタチャ |
訳「母さんが妹に使いに行かせたよ。」「母さんが妹を使いに行かせたよ。」 |
単文《平叙文》 |
動詞:使役(断定過去) |
①主体(使役者:ガ)、①対象/相手(被使役者:ヲ/ニ)、①目的(ニ) |
お母さん、妹 |
318 |
18 |
弟とけんかして、私だけお父さんにおこられた。 |
富山県富山市 |
男 |
1945 |
オトートト ケンカシテー オラダケ トーチャンニ シカラレタチャ |
|
訳「弟とけんかして、私だけ父さんに叱られたよ。」 |
複文(副詞節)《平叙文》 |
動詞:中止【原因・理由】
動詞:受身【直接】(断定過去) |
①相手(ト)、①相手(受身の動作主:ニ)、②限定(ダケ) |
弟、一人称代名詞、お父さん |
319 |
19 |
留守中に泥棒に入られた。 |
富山県富山市 |
男 |
1945 |
ウチニ ダレモ オラン アイダニ ドロボーニ ハイラレタチャ |
|
訳「家に誰もいない間に泥棒に入られたよ。」 |
単文《平叙文》 |
動詞:受身【間接】(断定過去) |
①時点(ニ)、①相手(受身の動作主:ニ) |
|
320 |
20 |
この子はまだ小さいけれども、難しい漢字が書ける。 |
富山県富山市 |
男 |
1945 |
コノ コ マダ チッチャイケドー ムツカシー カンジ カケルチャ |
コノ コ マダ チッチャイケドー ムツカシー カンジモ カカレッチャ |
訳「この子はまだ小さいけれども、難しい漢字が書けるよ。」「この子はまだ小さいけれども、難しい漢字も書けるよ。」;カケエルは使わない(否定形カケエンは使う。項目22参照) |
複文(副詞節)《平叙文》 |
形容詞:断定非過去+逆接形式
形容詞:連体非過去
動詞:可能【能力】(断定非過去) |
①対象(ガ)、②主題(ハ)、⑥逆接(ケレドモ) |
この、まだ |
321 |
21 |
今日は時間があるので、ゆっくり手紙が書ける。 |
富山県富山市 |
男 |
1945 |
キョー ジカン アッカラー ユックリ テカ゜ミ カケッチャ |
キョー ジカン アッカラ ユックリ テカ゜ミ カカレッチャ |
訳「今日は時間があるから、ゆっくり手紙が書けるよ。」「今日は時間があるから、ゆっくり手紙が書けるよ。」;カケッチャのほうが言いやすい |
複文(副詞節)《平叙文》 |
動詞:連体(ノ)非過去+原因・理由形式
動詞:可能【状況】(断定非過去) |
①主体(ガ)、①対象(ガ)、②主題(ハ)、⑥原因・理由節(ノデ) |
今日 |
322 |
22 |
この子はまだ小さいので、平仮名しか書けない。 |
富山県富山市 |
男 |
1945 |
コノ コ マダ チッチャイカ゜デ ヒラカ゜ナシカ カケンチャ |
・コノ コ マダ チッチャイカ゜デ ヒラカ゜ナシカ カケエンチャ
・コノ コ チッチャイカ゜デー マダ ヒラカ゜ナシカ カケレンチャ
・コノ コ マダ チッチャイカ゜デ ヒラカ゜ナシカ カカレンチャ |
訳「この子はまだ小さいので、平仮名しか書けないよ。」「この子はまだ小さいので、平仮名しか書けないよ。」「この子は小さいので、まだ平仮名しか書けないよ。」「この子はまだ小さいので、平仮名しか書けないよ。」;カケエンは主体の能力が可能の条件になる場合の否定形 |
複文(副詞節)《平叙文》 |
形容詞:連体(ノ)非過去+原因・理由形式
形容詞:連体非過去
動詞:可能・否定【能力】(断定非過去) |
②主題(ハ)、②限定(シカ)、⑥原因・理由節(ノデ) |
この、まだ |
323 |
23 |
机がないので、字がちゃんと書けない。 |
富山県富山市 |
男 |
1945 |
ツクエ ナイカラ チャント ジー カケンチャ |
・ツクエ ナイカラ チャント ジー カカレンチャ
・コノ コァ ツクエ ナイカラ チャント ジー カケエンチャ |
訳「机がないから、ちゃんと字が書けないよ。」「机がないから、ちゃんと字が書けないよ。」「この子は机がないから、ちゃんと字が書けないよ。」;話者によると「他人のことをいう場合はカケエンと言える」とのこと |
複文(副詞節)《平叙文》 |
動詞:連体(ノ)非過去+原因・理由形式
動詞:可能・否定【状況】(断定非過去) |
①主体(ガ)、①対象(ガ)、②主題(ハ)、⑥原因・理由節(ノデ) |
ちゃんと |
324 |
24 |
太郎は今、隣の部屋で本を読んでいる。 |
富山県富山市 |
男 |
1945 |
タロー イマ トナリノ ヘヤデ ホン ヨンドラー |
|
訳「太郎は今、隣の部屋で本を読んでいるよ。」;ヨンドラーはヨンドルワの動詞末尾ルと終助詞ワの融合形 |
単文《平叙文》 |
動詞:継続【進行】(断定非過去) |
①場所(デ)、①対象(ヲ)、②主題(ハ)、③連体(ノ) |
|
325 |
25 |
太郎は花子{に/から}借りた本をもう最後まで読んでいる。 |
富山県富山市 |
男 |
1945 |
タロァー ハナコニ カリタ ホン モー サイコ゜マデ ヨンドッチャ |
タロー ハナコニ カリタ ホン モー ヨンデ シモトッラー |
訳「太郎は花子に借りた本をもう最後まで読んでいるよ。」「太郎は花子に借りた本をもう読んでしまっているよ。」;タロァー [taɽoə̯ː];シモトッラーはシモトルワの動詞末尾ルと終助詞ワの融合形 |
複文(名詞修飾節)《平叙文》 |
動詞:連体過去
動詞:継続【結果】(断定非過去) |
①相手(ニ/カラ)、①対象(ヲ)、①終点(マデ)、②主題(ハ) |
もう |